小島克重社長はIoT事業や地域創生など8つの重点領域に関して説明した(10日、東京都港区)

NTTコミュニケーションズの小島克重社長は10日、都内で開かれたイベントに登壇し、「2027年度にIoT事業を2500億円規模にする」との目標を示した。足元の売上高は数百億円。7月には独BMW向けに車内で動画視聴などができるネット接続サービスの提供を始めた。今後も「業界の用途に応じた最適なネットワークやプラットフォームを提供する」と話した。

NTTドコモグループの法人顧客向けイベント「ドコモビジネスフォーラム24」の基調講演で発言した。特に注力する8つの事業領域についても説明した。IoT事業のほか地域創生などの分野でデータの活用を進め、顧客のデジタルトランスフォーメーション(DX)に貢献する。

NTTコムは同日、陸上養殖の子会社を設立することを発表した。人工知能(AI)や通信技術、センサーなどを活用し、水温や魚の体重を適切に管理して養殖効率を高める。小島社長は「収益性の向上による雇用や観光資源の創出などを通じて街づくりを支える」と話し、地域創生ビジネスを推し進める方針を強調した。

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