百貨店の藤崎(仙台市)は10日、1階玄関口に生花店「MAUVE(モーヴ)」をオープンした。店舗の空間演出や花の仕入れなどを地元の生花店マゼンタ(仙台市)と協業して運営する。日常生活に癒やしや彩りなどを取り入れたい消費者のニーズに応える。
藤崎が1階玄関口を改装するのは約15年ぶり。店舗は約25平方メートルで、店内は黒が基調の落ち着いたデザインとした。切り花や観葉植物など約120種類の花を取り扱う。バラなど切り花は1本700〜3000円前後で販売する。
市場にあまり流通しない珍しいバラ「ウエストミンスターアビー」なども仕入れ、プレゼント需要も取り込む。
藤崎の担当者は「季節ごとの花を提案する。買い物客だけでなく、通勤・通学の人にも安らぎを感じてほしい。新たな待ち合わせ場所として定着させたい」と話す。
新型コロナウイルス禍の影響により、家での時間を快適にするため切り花や観葉植物などの人気が広がった。コロナ禍が落ち着いても、日常生活に癒やしや彩りを求める需要は根強いという。
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