OSGは10日、2024年11月期の連結純利益が前期比9%減の130億円になる見通しだと発表した。8%増を見込んでいた従来予想から25億円下方修正し、一転減益予想となった。自動車メーカーの認証不正問題の影響が長引き、切削工具の内需回復が遅れる。人件費や原材料価格の上昇も利益を圧迫する。

売上高は4%増の1530億円と従来予想を据え置いた。当初の想定より円安傾向が続き、円ベースの売上高は計画通り推移するとみる。海外では米航空機大手ボーイングのストライキの影響で、航空機向けの工具販売にも不透明感が出ているという。営業利益は4%減の190億円を見込む。

同日に発表した23年12月〜24年8月期の連結決算は、売上高が前年同期比7%増の1153億円、純利益が3%減の97億円だった。国内では自動車メーカーによる一部車種の生産停止が響き、工具の生産調整を続けているという。年間配当予想は60円で据え置いた。

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