上下水道のない離島の宿泊施設で小型浄水装置を活用してもらう(19日、長崎県五島市)

ヤマハ発動機は新興国向けに手掛ける小型浄水装置「ヤマハクリーンウォーターシステム」を、離島の長崎県五島市にある宿泊施設の運営会社に寄付した。日本国内での正式導入は初めて。施設は行政の給水区域外にある。実証事業として2022年から利用してきたが、引き続き使ってもらう。

同市の福江島半泊地区で廃校を活用した宿泊施設「めぐりめぐらす」を運営するMONTE CASA(同市)に寄付した。施設は自治体管理の上下水道がない小規模な集落にあり、独自に浄水を確保する必要がある。そこで水インフラ導入の実証事業として22年10月から装置を利用していた。

「緩速ろ過」という自然に水を浄化するシンプルな構造で、大きな電力や専門家のメンテナンスが不要。インフラが不足する国でも住民自ら管理できる。アフリカやアジアを中心に17カ国に導入し、53基が稼働している。

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