大型コンベンション施設「Gメッセ群馬」の展示ホールは国内最大級のグリーンバックを備え、大規模な撮影が可能だ(群馬県高崎市)

群馬県は県有施設での映画やドラマ、ミュージックビデオ(MV)などの映像コンテンツの撮影を後押しする。同県高崎市にある大型コンベンション施設「Gメッセ群馬」で撮影する際の経費を一部補助する制度を設けたほか、県庁内に24日付で山本一太知事をリーダーとする部局横断の連絡会議を新設し、県有施設でのロケを誘致する。

県はGメッセの展示ホールで撮影する際に照明機材や備品のレンタル費用などの経費を1日最大35万円まで補助する利用促進補助金制度を設けた。床面積1万平方メートルの同ホールは国内最大級となる幅80メートル、高さ21メートルのグリーンバックを備え、大規模な撮影が可能だ。

人気ロックバンド「UVERworld」がMV撮影で使った実績はあるが、「利用状況はまだまだ。もっと使ってほしい」(県eスポーツ・クリエイティブ推進課)としている。国内の撮影スタジオは大都市圏に集中しており、地方の自治体が補助金制度を設けて公有施設での撮影を促すのは「聞いたことがない」(同課)という。

知事をリーダーとする庁内部局横断の連絡会議「ロケ支援スペシャルチーム」は県有施設を所管する関係各課で構成。映像製作会社にトップセールスをかけるほか、様々なインセンティブ制度を整えて大型作品の撮影も支援する。24日に開いたキックオフミーティングで、知事は「クリエーティブな新しいものをつくる時に群馬がいいと思えるようにしたい」と話した。

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