全日本模型ホビーショーに静岡のプラモデル企業が出展した(11日、東京・江東)

東京都内で11日、全日本模型ホビーショー(日本プラモデル工業協同組合主催)が開かれ、静岡県内のプラモデルメーカーが発売予定の新製品を披露した。会期は13日までの3日間。一般公開日の12、13日にはタレントのトークショーなどのイベントを開き、アニメファンや若年層などにもアピールする。

タミヤ(静岡市)は1980年代に人気を集めた商品の新モデルを紹介し、当時のファンなどに訴求する。RC(無線操縦)カー「ホーネット」の新モデルやRC「グラスホッパー」のミニ四駆バージョンが来場者の注目を集めた。

タミヤが80年代に発売した商品の新モデル「ホーネットEVO.」

青島文化教材社(静岡市)の目玉は25年に発売を目指す同社オリジナルの美少女プラモ「けもプラ」シリーズ。海外を中心に需要が高いという。アニメファン向けには「ウマ娘 プリティーダービー」と「ラブライブ!サンシャイン!!」のキャラクターをラッピングした「痛車」のプラモデルを展示。接着不要の「ザ・スナップキット」なども車種を拡充した。

青島文化教材社はプ美少女プラモデルの新商品「けもプラ」を発表した

ハセガワ(静岡県焼津市)は主力顧客層である40〜50代向けに、80年代前後の旧車やバイクを目玉にした。同社のオリジナルキャラクターを付けた車とフィギュアのセットも紹介する。

静岡県に「ガンプラ」製造工場を持つバンダイスピリッツ(東京・港)は、8月に発売した「30 MINUTES FANTASY」を紹介した。30分で組み立て可能なシリーズ「30 MINUTES LABEL」の新ラインアップ。同シリーズは新たな顧客開拓やガンプラに続く2本目の柱に育てることを目的に19年から発売している。

バンダイスピリッツの「30 MINUTES FANTASY」

東京ビッグサイト(東京・江東)が会場の同ホビーショーにはメーカーや卸企業など約90社が出展。23年は約1万5000人が来場した。今年は一般公開日にカスタマイズなどに用いる部品を囲う枠(ランナー)の詰め合わせを入手できるジャンク市を5年ぶりに実施する。自衛隊の招待、ユーチューバーらのトークショーなども実施し一般客向けの企画を充実させる。

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