これは12日、中国の藍仏安財政相が北京で開いた記者会見で明らかにしました。
それによりますと、中国財政省は、景気を下支えするため、国債の発行を大幅に増やすなど、財政出動を伴う景気刺激策に踏み切る方針だとしています。
これによって
▽国有銀行の資本を増強して健全性を高め、実体経済を支えるほか
▽地方政府の財政悪化の防止や
▽不動産市場の改善などをはかるとしています。
より具体的な内容や規模は今後、公表するとしていますが、藍財政相は、「中央政府に債務拡大の余地はかなりある」としていて、どこまで踏み込んだ対策を示せるかが焦点となります。
中国では、不動産不況の長期化で、景気の先行きに不透明感が広がる中、先月下旬
▽中国人民銀行が利下げなどの追加の金融緩和に踏み切ったほか
▽中国共産党が積極的な財政政策を進める方針を示しました。
株式市場では、先月下旬以降、上海の株価指数が10営業日連続で上昇するなど、景気刺激策への期待が高まっていて、12日の会見で規模などの詳細が示されるという見方もあっただけに今回の発表を受けた週明けの株式市場の反応も注目されます。
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