日東電工は26日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比3%減の1000億円になる見通しだと発表した。半導体や電子部品向けの産業用テープは市況の回復を見込む一方、ノートパソコンやタブレット端末向けの光学フィルムの需要が落ち込む。年間配当は前期比20円増の280円を計画する。

売上高にあたる売上収益は1%減の9100億円を見込む。産業用テープが3520億円と微減となるほか、光学関連も5%減の4455億円にとどまる。最終減益でも、ハードディスク用の回路基板など成長分野への投資は続ける。

25年3月期の想定為替レートは1ドル=140円とした。日東電工にとり為替の円安は増益要因になる。高崎秀雄社長は同日の決算会見で「現状とはかけ離れているが、1ドル=140円になったとしても1400億円の営業利益を出すという覚悟を示した」と話した。

24年3月期の連結決算は売上高にあたる売上収益が前の期比1%減の9151億円、純利益が6%減の1026億円だった。光学フィルムの需要が低迷した。

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