アルゴリズム取引は、株式などを売買する際に注文を出すタイミングや方法などさまざまな条件をプログラムに設定して自動で売買する取引で、主に機関投資家が取り入れています。
NISAの拡充などで投資を始める人が増えるなか、こうしたアルゴリズム取引を個人向けのサービスとして提供する動きが出始めていて、このうちauカブコム証券は専用のアプリを開発しています。
例えば、株式を売買する場合、最もよい条件の最良気配を瞬時に見つけて注文を出すなど、さまざまな取り引きパターンをアプリの中で設定することができます。
この会社の福嶋輝久理事は「取り引きの高速化が進み、人の目で相場を見ながら注文するのでは対応できなくなっている。機関投資家と同じ土俵で取り引きできる環境を整えたい」と話していました。
楽天証券もアルゴリズム取引のサービスを個人に向けに提供していて、利便性を高めようとこうした動きが今後広がることも予想されます。
一方、一部のアルゴリズム取引は相場に大きな変動をもたらしているのではないかという見方もあり、金融市場が混乱しない対策の検討や、金融教育を広げることなどが課題となります。
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