東京・浅草の仲見世通りを歩く訪日外国人ら=東京都台東区で2024年4月17日、三浦研吾撮影

 政府観光局(JNTO)が16日発表した2024年9月の訪日外国人客数(推計値)は287万2200人で、1~9月の累計は2688万200人となり、23年の年間実績の2506万6350人を早くも上回った。訪日客の消費額も1~9月の累計で5・8兆円となり、23年の年間5・3兆円を上回って過去最高を更新した。

 訪日客数の年間最多は、新型コロナウイルス禍前の19年に記録した3188万2049人。24年はこれを上回るペースで推移しており、9月は19年9月と比べると26・4%増。8カ月連続で、その月としての過去最高を更新している。

 また、訪日客の7~9月の消費額(推計値)は1兆9480億円となり、23年同期比41・1%増、19年同期比では64・8%増となった。

 政府は30年の年間訪日客数6000万人、消費額15兆円の目標を掲げており、地方誘客の促進のほか、過度な混雑やマナー違反などオーバーツーリズムへの対策強化を進める。

 9月の訪日客の国・地域別の上位は、韓国65万6700人▽中国65万2300人▽台湾47万600人▽米国19万1900人▽香港17万200人――。米国や台湾、香港など18地域が9月として過去最高となった。【佐久間一輝】

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