16日のニューヨーク株式市場で、主要企業でつくるダウ工業株平均が337ドル値上がりし、2日ぶりに史上最高値を更新した。米金融大手が好決算を発表したことを受け、他社の好業績への期待から株式が買われた。

 ダウの終値は、前日より337.28ドル(0.79%)高い4万3077.70ドルだった。

 ダウの構成銘柄ではないが、米金融大手モルガン・スタンレーが16日に発表した7~9月期決算が市場予想を上回り、株価は6.50%と大きく上昇。今後発表される企業の7~9月期決算への期待から、幅広い銘柄が買われた。

 また、ニューヨーク商業取引所では、原油の先物価格が4営業日続けて値下がりした。米紙ワシントン・ポストが14日に、イスラエルがイランの石油施設ではなく軍事施設を攻撃する計画と報じ、中東情勢の悪化による供給不安がやや後退して下落が続いている。中国の景気減速による需要低迷への懸念も値下がりにつながった。

 指標となる米国産WTI原油の先物価格は16日、前日より0.19ドル(0.27%)安い1バレル=70.39ドルで取引を終えた。(ニューヨーク=真海喬生)

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