中国国旗=ゲッティ

 中国国家統計局が18日発表した2024年7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比4・6%増だった。成長率は4~6月期(4・7%増)より減少した。不動産不況の長期化や雇用不安など景気の停滞感が続いている。

 1~9月期の成長率は4・8%だった。中国政府は24年通年の成長率目標として「5%前後」を掲げている。足元で矢継ぎ早に景気刺激策を打ち出しているが、通年で目標を達成できるかが今後の焦点となる。

 中国は1978年に改革・開放路線に転換して以降、市場原理を導入するとともに外資も受け入れて高成長を実現した。GDP総額は10年に日本を抜いて米国に次ぐ世界2位に浮上した。習近平指導部は産業構造の高度化や格差の是正も踏まえた「質の高い発展」を掲げている。【松倉佑輔】

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