福島県南相馬市に開発拠点を持つスタートアップ、ロボデックス(横浜市)はドローン(小型無人機)に水素燃料を供給する小型の充塡装置を開発した。トラックに載せて飛行場などに運び、現場でドローン用の小型ボンベに水素を充塡できる。
18日まで同県郡山市で開かれた「ふくしま再生可能エネルギー産業フェア」で公開した。
ロボデックスは水素燃料で飛行するドローンを開発している。水素の小型ボンベ1本で約2時間飛行できる。開発した充塡装置は小型ボンベなら30本充塡できる。
蓄電式のドローンと比べ航続距離は2〜3倍長いが、水素で長時間飛行するにはこれまで、水素を充塡してある交換用ボンベを持ち運ぶ必要があった。
同社は東日本大震災からの復興を後押しする福島イノベーション・コースト構想推進機構(福島市)からの支援を受けた。装置を搭載したトラックを南相馬市にある福島ロボットテストフィールドで運用して、ドローンなどに供給する実験を続ける。
【関連記事】
- ・福島イノベーション、移住世代が担う 震災知らぬ子供も
- ・福島・浜通りをスタートアップの聖地に 次世代産業育成
- ・福島のF-REI、年俸3500万円で研究者募る 産業化急ぐ
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。