アクティビスト(物言う株主)として知られる香港投資ファンドのオアシス・マネジメントがDIC株を買い増したことが18日、分かった。オアシスが同日に関東財務局に提出した変更報告書によると、保有比率は15日時点で発行済み株式総数の11.53%と、3月時点(8.56%)から約3ポイント上がった。
変更報告書によるとオアシスは15日、市場外取引でDIC株を約282万株を取得した。取得単価は1株3340円。保有目的は「ポートフォリオ投資と重要提案行為」で「株主価値を守るため、重要提案行為を行うことがある」としている。DICの18日時点のPBR(株価純資産倍率)は0.76倍と、解散価値である1倍を下回る。
DICは8月、資産効率の観点から、保有・運営するDIC川村記念美術館(千葉県佐倉市)の運営を見直すことを明らかにした。検討結果を12月末までに公表する見通しだ。同美術館は2025年3月下旬から休館する予定。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。