農林水産省は18日、9月の60キログラムの新米の平均卸売価格が、前年同月より7409円(48%)高い、2万2700円だったと発表した。統計を取り始めた2006年9月以降では、すべての月を通じて最高だった。農水省は、夏場の需給逼迫(ひっぱく)に加え、農家の生産コストが高まっていることが背景にあるとみている。
これまでの最高額は、12年9月の1万6650円だった。今年9月の品種別では北海道のゆめぴりかは、2万5971円(昨年9月比で54%上昇)、秋田のあきたこまちは、2万2284円(同46%上昇)、新潟のこしひかりは、2万858円(同23%上昇)だった。収穫が早かった新米ほど値上がりが大きい傾向があるという。
取引量は、前年同月のほぼ2倍の25万2373トンだった。今夏のような品薄を避けるために、卸売業者が前倒しで量を確保したとみられる。(大日向寛文)
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