INPEXと中部電力は21日、二酸化炭素(CO2)を地下貯留する「CCS」をオーストラリアで実現するため共同で検討を始めたと発表した。名古屋港周辺の産業が排出したCO2を船舶でオーストラリアに運ぶことを目指し、運ぶ量や手段などを検証する。
オーストラリア北西部の沖合で、海底下にCO2を埋めることを想定する。INPEXは近くで天然ガス開発事業「イクシス」を手がけており、イクシスが出すCO2を貯留するためCCSプロジェクトの準備を進めていた。
同プロジェクトは2030年度から、年間1000万トン以上の規模でCO2を埋めることを目指している。埋められる量に余裕があり、他社からのCO2受け入れを模索するなかで中部電との共同検討に至った。
INPEXは資源開発に伴う環境負荷を減らすため、CCSの実用化を目指している。中部電は自社だけでなく、名古屋港周辺の産業の脱炭素を後押しする。
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