武田薬品工業は21日、2025年2月28日時点で勤続年数が3年以上の国内従業員を対象に、希望退職を募ると発表した。募集人数は定めず、25年2月末を退職日とする。全社的に進める構造改革プログラムの一環で、従業員の社外への転職を支援するという。

日本の医療用医薬品ビジネスを所管する「ジャパンファーマビジネスユニット」の全組織と、研究開発部門の一部組織の従業員を対象とする。募集期間は12月2日〜20日に設定する。労働組合と協議して了承を得たとしている。

武田薬品は「フューチャー・キャリア・プログラム」(希望退職・転進支援プログラム)と名付け、実施理由を「自身の生涯設計に基づいて自ら退職を選択する従業員に転進を支援するため」と説明している。希望退職者には特別加算退職金や再就職の支援、未消化年次有給休暇の補償などを提供する。

武田薬品は利益率が低迷する中、全社的に構造改革を進めている。今年5月には改革に1400億円を投じる方針を示していた。米国では米カリフォルニア州にある研究所の閉鎖など1000人規模の人員を削減することがわかっている。

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