オーストラリアの有力アクセラレーター(起業家育成組織)であるメドテック・アクチュエーター(MTA)は21日、大阪市内に日本初の事業拠点を開設した。医療とIT(情報技術)を組み合わせた「メドテック」とよばれる分野でスタートアップを育てる。
オフィスが入るJR大阪駅北側の大型再開発街区「グラングリーン大阪」内のイノベーション施設「ジャムベース」で開所式を開いた。MTA共同創業者のヴィシャル・キショア氏は「ヘルスケアのイノベーションは(新たな技術が生み出され続ける)エコシステム(生態系)なくして成り立たない。日本へのコミットメントを強めていく」と述べた。
大阪での拠点新設にあたって、医療機関・大学と企業を結び付ける医工連携で実績のある大阪商工会議所と組んだ。式には大商の鳥井信吾会頭(サントリーホールディングス副会長)らも出席した。
MTAはこれまで200社を超すスタートアップを支援してきた。アジアでの拠点はシンガポールに次いで2カ所目で、25年秋には複数の起業家が事業プランを競う「ピッチコンテスト」も大阪市で開く計画だ。
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