旭化成は21日、バイオ医薬品の製造工程で使われるウイルス除去フィルター「プラノバ」の新製品を発売すると発表した。既存製品と比べウイルスのろ過にかかる時間が短く、生産性向上につながる。
プラノバは筒状の容器内のフィルターがウイルスをろ過して取り除く。新製品は従来製品とくらべ透水性が高く、ろ過の時間を短くできる。製造工程が中断された場合でもウイルスが漏れる可能性も少ないという。
宮崎県延岡市の工場で生産し、10月中旬から受注を始めた。まずは小型製品の量産、出荷から始める。生産性向上などを強みに顧客を開拓する。売り上げ目標などは非公表。
旭化成はヘルスケア分野で構造改革を進めており、9月には透析などの血液浄化関連事業や診断用の医薬品事業の売却を発表した。プラノバは同社のヘルスケア分野の主力製品で、新工場を同県に設けるなど積極的に投資している。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。