酸素燃焼によるガラスの溶融

日本電気硝子は22日、ガラスメーカー向けに製造を支援するサービスを始めると発表した。二酸化炭素(CO2)排出量を削減できる製造方法を武器に、ガラスメーカーに対して設備の提供や製造ラインの設計といったエンジニアリングを新規事業として手掛ける。2028年12月期末までに、年間売上高約50億円の事業に成長させたい考え。

ガラス製品の製造を手掛ける企業に対し、日本電気硝子がもつ脱炭素の技術を用いたエンジニアリングサービスとして展開する。具体的には、酸素を供給して燃焼効率を高めることで原料の溶融時に発生するCO2排出量を減らす製法や、溶けたガラスに電極を挿して加熱する電力を用いた製法などの脱炭素技術を用いる。

酸素燃焼では、天然ガスと酸素を同時に供給して原料を加熱するための配管やバーナーなどの設備を売るほか、設備の配置といった製造ラインの設計、炉の状態を監視するためのシステムなどをサービスとして販売する。

日本電気硝子は28年12月期までの5年間の中期経営計画の中で、同期の売上高を4000億円(23年12月期は2799億円)に高め、その1割に相当する400億円程度を新規事業で売り上げる目標を掲げている。エンジニアリング事業への参入を通じ、目標達成を目指す。

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