トヨタ自動車の完全子会社で販売店(ディーラー)を展開するトヨタモビリティ東京に対し、金融庁が保険業法に基づく立ち入り検査に入っていることが分かった。同社は保険代理店として、自動車保険や生命保険を取り扱っている。
保険代理店を兼ねるディーラーや中古車販売業者をめぐっては、損害保険各社が保険契約の獲得を狙って販売店側に便宜を図る慣行が指摘されている。金融庁はこうした状況を踏まえ、実態を調べているとみられる。
金融庁は、中古車販売店「ガリバー」を展開するIDOMと、同業大手の「グッドスピード」にも立ち入り検査に入っている。両社では自動車保険の保険金を実際よりも多く請求する「誤請求」などが明らかになっている。金融庁では代理店に対する規制強化を検討しており、一連の立ち入り検査を通して実態把握を進めている模様だ。(久保田侑暉)
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