駐車場の上部空間を活用した空中店舗を手掛けるフィル・カンパニーは23日、同社初となる支店「関西支店」を京都市内に開設した。関西エリアで狭小地や変形地の活用に関する問い合わせが増えているという。首都圏以外での受注を増やし2026年の売上高を現在の約2.5倍の150億円に増やすことを目指す。
駐車場の上部にテナント空間を造る空中店舗「フィル・パーク」は、これまで首都圏を中心に40〜60坪(約132〜198平方㍍)ほどの土地を開発してきた。空中店舗は東京や神奈川など全国に276軒あり、関西では大阪に8軒、京都に10軒を建設した実績を持つ。営業人員を関西に常駐させ開発を加速させる。
土地開発において空中店舗は駐車場とマンション・アパート建設の中間的な位置づけだ。駐車場は設置費用が安い一方で収入が不安定になりがちだが、ビルを建てると投資回収に20〜30年ほどかかるという。土地活用の選択肢を増やしたい考えだ。
同社は設計からテナント誘致まで一括で手掛けている。金子麻理社長は駐車場が増えると街のにぎわいが減るとして「駐車場の機能を残しつつ周辺住民にとって使いやすいテナントを呼び込む」と述べた。
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