住宅メーカーのポラスグループ(埼玉県越谷市)は2025年、木造建築の魅力を発信する新拠点を同県吉川市に開設する。約6000平方メートルの広大な敷地に実験設備やモデルルームを建設し、木造の最新技術をアピールする。地域に開かれた場としてイベントなどにも積極活用していく。
新拠点の「ポラステクノシティ」をJR武蔵野線の吉川美南駅近くに新設する。事務所などが入る「オフィス棟」、防音や加工などの技術を磨く「研究棟」、耐震性などを試験する「実験棟」などを建てる。3棟はいずれも木造建築で、省エネ性能の高い「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)」の認証を取得予定だ。
同社は10月下旬、建設現場を公開した。実験棟の天井の高さは12メートルで、3階建ての戸建て住宅をすっぽりと覆うことができる。建物を支える「耐力壁」などに自社の独自手法を採用し、強度や施工効率を高めた。
敷地内には宿泊可能なモデルルームの「体感すまいパーク」も設ける。地域住民も気軽に訪れられるようにし、災害の際には避難所として開放する予定だ。
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