ファミリーマートは24日、床清掃などを担う多機能ロボットに付属したモニターで、商品の映像を流して宣伝する実証実験を始めたと発表した。映像は店舗のレジ付近にあるデジタルサイネージ(電子看板)と同じ内容にした。宣伝場所を増やすことで効率的に売り込み、対象商品の販売数を従来から1割増やす。
10月中旬から26都府県の約60店舗で実験を始めた。ロボットの上部に付いた小型のモニターに、プライベートブランド商品「味仙本店監修 台湾ラーメン」(278円)など2種類の商品の映像を投映する。
ロボットは通路を移動しながら床を清掃しているため、来店客により近い場所で商品情報を発信できる。実験で効果を検証し、販促する商品や実施店舗の拡大する見通し。
ロボットは全国の直営店300店舗に導入している。店員が1日3回、計約1時間かけていた床清掃を代行する。今後、人工知能(AI)カメラをロボットに付けて、商品の在庫状況を店員に通知する機能の追加も検討する。
【関連記事】
- ・ローソン・KDDI、デジタルコンビニ始動 作業時間3割減
- ・小売店、ロボの手も借りたい 新興が陳列・品出し支える
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。