CBクラウドは、荷主とトラックドライバーをマッチングするサービスを手掛けている

物流スタートアップのCBcloud(CBクラウド、東京・千代田)は25日、本店を東京都から沖縄県に移転したと発表した。同社は荷主とドライバーらのマッチングサービス「ピックゴー」を手掛け、全国6万人のトラックドライバーらと契約する。本店移転とともにエンジニアらを増員し、サービスの拡充につなげる。

2020年に開設した那覇市内の支店を本店として登記した。システム構築と配送オペレーションを担い、社員の4割にあたる50人が新本店に在籍している。今後はエンジニアや荷主との運賃交渉担当者の採用を増やすほか、バックオフィスや経理の機能を強化し、5年で250人まで規模を拡大する予定だ。

沖縄県出身の松本隆一社長は同日の記者会見で、沖縄は働き手の母数が多く、青い海などの美しい自然にも恵まれており、働く場としての人気が高いなど移転のメリットを挙げたうえで「地方にも優秀な人材がいる。沖縄にいながら全国規模でサービスができることを示していきたい」と意気込みを語った。

松本社長は記者会見で「人材のポテンシャルが沖縄に存在する」と期待を示した(25日、沖縄県庁)

同社は13年の創業で、東京と沖縄のほか大阪にも拠点を持つ。給与水準を統一して沖縄でも東京と同額の賃金が得られるようにしており、県内在住者や移住希望者の獲得に努める。

同社の本店移転には沖縄県や琉球銀行などが協力した。本社は引き続き東京都内に残すという。

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