音楽配信などを手掛けるヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス(東京・豊島)は北九州市内にシステム開発拠点を開設した。IT(情報技術)人材を確保するとともに、コンテンツ配信や管理などのプラットフォーム開発やスタートアップ支援に取り組む。同社の地方拠点は初めて。
12日に北九州市と立地協定を結んだ。記者会見した同社の堤聡社長は「コンテンツビジネスはITがカギ。IT企業支援に熱い思いを持つ北九州市を拠点の分散先に選んだ」と進出の理由を説明した。武内和久市長は「(同社の)音楽を生かして北九州の都市ブランドづくりにも力を借りたい」と話した。
ヤマハミュージックエンタの新拠点は北九州市の創業支援施設「COMPASS(コンパス)小倉」に置く。同市のリカレント教育で学んだエンジニア2人を採用し、本社からの出張者を含めた5〜6人で運用する。将来は拡張も検討する。
スタートアップ支援では、同社が投資や協業によって新規事業を創出する。すでに国内約100社との対話を通じ、2社に出資して事業化を進めているという。九州工業大学を含めた産学官連携でIT人材の育成でも協力する。
北九州市は交通インフラの充実や災害の少なさを生かして、主力工場や本社機能を誘致する「バックアップ首都構想」を進めている。
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