ホームセンター大手のカインズは30日、実験的に行っていたイトーヨーカ堂への自社プライベートブランド(PB)商品の供給について、首都圏50店で本格的に始めたと発表した。郊外を中心に出店しているカインズだが、都市部の駅前に立地するヨーカ堂店舗に自社商品を置き、消費者の裾野をさらに広げる。
ヨーカ堂へのPB商品の供給は2023年6月に「イトーヨーカドー横浜別所店」(横浜市)から始め、計3店で実施していた。東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県の50店に広げ、洗濯用品や掃除用品といった日用雑貨など約30点のPB商品を取り扱う。
カインズは「駅前などの未出店エリアに多くの店舗を構えるイトーヨーカドーの売り場に展開し、これまで商品に触れたことがなかった層にも価値を感じてもらえると期待している」とした。今後、ヨーカ堂の他店舗への供給については「売り上げ動向を含め、反応を見ながら判断していく」との方針を示した。
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