電子情報技術産業協会(JEITA)は31日、2024年8月の日本企業の電子部品出荷額が前年同月比で1%減となる3842億円だったと発表した。マイナスに転じるのは23年2月以来6カ月ぶり。米州や欧州が前年実績を下回った。自動車の販売不振や生産ライン変更などが電子部品にも影響したとみられる。

国・地域別でみると、日本は2%増の882億円だった。中国は前年同月と変わらず1359億円だった。米州が11%減の429億円、欧州も15%減の356億円だった。一部の日系自動車メーカーが米国市場でリコールを実施したり、生産ラインを電気自動車(EV)向けに切り替えたりしているため、発注量が減ったとみられる。欧州自動車メーカーでは独フォルクスワーゲン(VW)がドイツの工場の閉鎖を検討するなど自動車分野の伸び悩みが目立つ。

品目別でみると、電気の流れを切り替えるスイッチは11%減の335億円だった。電気をためたり放出したりして回路の電気の流れを整えるコンデンサーは1%増の1277億円。接続部品のコネクターも536億円と5%増えた。

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