建設用クレーン大手のタダノは31日、フル電動ラフテレーンクレーンを11月から北米市場向けに発売すると発表した。最大100米トン(約90.7トン)のつり上げ性能を持ち、走行とクレーン作業時の両方で二酸化炭素(CO2)の排出量ゼロを実現した。
「EVOLT eGR-1000XLL-1」は同社の電動化製品シリーズ「EVOLT(エボルト)」の第2弾となる。リチウムイオン電池で駆動し、最大7時間のクレーン作業と8.7キロメートルの現場移動が可能だ。米国やカナダで主力製品のラフテレーンクレーンと同様のつり上げ性能を誇る。
ディーゼルエンジンを搭載した従来製品と比べて年間約22トンのCO2排出量を削減した。電動化により騒音も低減されるため、都市部や夜間など周辺環境に配慮が必要な作業にも適している。
同社はエボルトシリーズを2023年から展開している。第1弾となるフル電動ラフテレーンクレーンは23年12月に国内市場向けに発売した。
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