エレベーター大手のフジテックは31日、外部から法的拘束力のない買収提案を受けていることを明らかにした。社外取締役で構成された特別委員会で検討しているとしたうえで、「慎重な精査・検討が必要である」としている。
英フィナンシャル・タイムズが30日、フジテックが自社の売却を複数の投資ファンドと検討していると報じたことに対し、「買い手を探しているとの点など事実とは異なる内容を含んでいる」とコメントした。提案者や提案の中身については明らかにしなかった。
同社を巡っては、2022年に筆頭株主である香港の投資ファンド、オアシス・マネジメントが同社と創業家の不適切な取引を主張。創業家出身の内山高一前会長との間で経営権を巡る攻防が続いた経緯がある。
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