10月31日の東京株式市場で、釣り具やゴルフ用品を手掛けるグローブライド株が大幅続伸した。一時前日比168円(9%)高の2048円と約3カ月ぶりの高値をつけた。30日に4〜9月期の利益予想を引き上げ、好感した買いが集まった。通期の業績予想に対する進捗率が高く、上振れ期待が高まっている。

グローブライドは30日、4〜9月期の連結営業利益が前年同期比23%減の50億円になりそうだと発表した。同42%減の38億円を見込んでいた従来予想から上方修正した。売上高は従来予想をやや下回るものの、生産性の向上や経費削減が進み利益が増える。通期予想は据え置いた。

東海東京インテリジェンス・ラボの細井克己シニアアナリストは今回の修正を「ポジティブサプライズ」と評価する。新型コロナウイルス禍の収束で釣りブームが一巡するなか、釣り具の流通在庫調整が遅れているとみて6月にグローブライドの投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げていた。細井氏は「足元で高額商品の売れ行きが良く、在庫調整も進んでいる可能性がある」とみる。

上期の営業利益は通期予想(55億円)の9割に達する。足元で台風など需要への逆風も限られるため、上振れを見込む声がある。

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