乗り合いタクシーの実証運行の開始にあわせ、出発式が開かれた(1日、福島県三春町)

ソフト開発のユニリタ子会社でモビリティー関連事業を手掛けるユニ・トランド(東京・港)は1日、福島県三春町で始まった乗り合いタクシーの実証事業に参加すると発表した。配車システムの開発や利用状況の分析を支援する。公共交通の空白地帯の課題解決につなげる。

三春町では山間部などに住む高齢者の交通手段の確保が課題となっている。町民は月額1万円を支払うことで、自宅から駅や商業施設などがある町中央部を結ぶ乗り合いタクシーを何度も利用することができる。通院や日用品の買い物に利用してもらうことを想定する。

ユニ・トランドは利用者の住所を管理する顧客管理システムや、乗り合いのルートを策定する配車システムを開発する。実証実験では路線バスや鉄道といった町内の他の交通手段の利用状況なども分析し、乗り合いタクシーの効果的な運用について確かめる。2025年2月の事業化を目指す。

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