自動車販売の業界団体が1日発表した10月の国内の新車販売台数(軽自動車含む)は、前年同月比1%増の40万2310台で、2カ月連続で前年実績を上回った。国内販売の約3割を占めるトヨタ自動車が認証不正問題で販売を停止していた車種の受注を再開したこともあり、3カ月ぶりに増加した。
日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)がまとめた。登録車(排気量660cc超)が7%増の25万9132台、軽自動車は7%減の14万3178台だった。登録車は2カ月連続で増え、軽自動車は3カ月連続で減った。
トヨタは8%増の13万6909台だった。6月に認証不正問題が発覚し「ヤリスクロス」などの現行3車種の生産を9月上旬まで停止していたが、受注を9月に再開したことなどで回復した。
スズキは11%増の6万459台だった。9月に人気の軽「スペーシア」の派生車「スペーシアギア」を6年ぶりに全面改良して発売したことなどが押し上げた。
ダイハツ工業は14%減の4万7285台で3カ月連続で前年割れとなった。認証不正で生産・出荷を一時停止していた影響が続く。7月は前年同月に仕入れ先工場で起きた火事の影響で販売が減った反動で一時プラスに転じていた。ホンダは8%減の5万3243台、日産は1%減の3万5586台だった。
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