東宝は「ゴジラ」などの主力IPをアジア圏で展開する現地法人を立ち上げた

東宝は1日、海外事業強化へシンガポールで現地法人を立ち上げ、業務を開始したと発表した。アジア地域全体の知的財産(IP)や映像作品のライセンス事業、グッズなどの商品事業を手掛ける。東宝は2032年までの長期経営戦略で海外を成長のキーワードに掲げており、海外のアニメ制作スタジオや配給会社を相次ぎ買収してきた。

現地法人「Toho Entertainment Asia」を2月に設立した。23年10月に東宝の海外事業を統括するとして立ち上げた子会社Toho Globalの傘下で業務を始める準備を進めてきた。アジアでのライセンス事業、グッズ展開、マーケティングを直接手掛けることで、「ゴジラ」や「アニメ」といった東宝の持つIPをきめ細かく展開する。

北米ではすでにグループ会社Toho Internationalが同様の機能を担っており、独自の商品展開やアカデミー賞を受賞した映画「ゴジラ-1.0」の北米での直接配給などにつなげてきた。ただ、アジアを含めて北米以外の地域では地元企業にライセンスを供与する形での展開が多く、思うようなグッズ販売やイベント運営などがしづらかった。

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