空調工事大手の高砂熱学工業は1日、2025年3月期の連結純利益が前期比22%増の239億円になる見通しだと発表した。最高益を見込む従来予想から25億円上振れする。工場など大型工事で作業効率が高まり、売り上げと利益率ともに想定を上回った。配当は年144円(前期は記念配10円を含む129円)と、従来予想より14円増やす。

売上高は2%増の3720億円、営業利益は18%増の285億円を見込む。従来予想からそれぞれ20億円と28億円上方修正した。作業の一部前倒しで作業量の平準化が進んで、「1人当たりの生産性が高まっている」(同社)という。

同日午前の上方修正の発表を受けて、高砂熱学株は一時9%高の5380円まで上昇。1日終値は前日比6%高の5225円だった。

今期の連結受注高は1%減の4000億円と、従来予想から350億円上方修正した。半導体関連の工場のみならず非製造業を含めて建設需要が堅調で、受注が伸びた。

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