半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が熊本に第2工場の建設も決め、九州での半導体人材育成は待ったなしの状況を迎えた。九州の大学は台湾の大学や研究機関と相次ぎ連携し学生を派遣。TSMCを世界一に押し上げた台湾流の産学連携による人材育成法を身につけようと動き出している。

来たるTSMC、台湾に学べ半導体教育 九州の大学


福岡工業大学の学生6人は台湾の明新科技大学などを訪問した
「ぜひ熊本に来てほしい。君たちは未来の社員だ」。台湾の明新科技大学で半導体製造設備を見学していた福岡工業大学の学生6人は、偶然すれ違ったTSMCの主任エンジニアからこう声を掛けられた。参加した学生のひとり、工学部3年生の岩橋広季さんは「欲しがってくれるのはうれしい。求められる人材になりたい」と目を輝かせる。…記事を読む

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熊大は半導体人材育成の体制を強化している
「やっぱり目指す就職先はTSMCなんでしょ、と周りから言われる」。熊本大学が4月に新設した学部相当の「情報融合学環」の入部式で、新入生の池田萌花さんは笑顔で話した。TSMCの進出は、九州で長く「斜陽産業」のイメージがつきまとってきた半導体業界への認識も一変させた。…記事を読む

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