東京証券取引所での株式などの取り引きは、これまで午前9時から始まり午後3時で終了していましたが、5日から午後3時半までに延長します。
きっかけとなったのは丸一日取り引きが停止した2020年の大規模なシステム障害で、トラブルが発生しても復旧後に投資家が取り引きに戻れる機会を確保するため時間の延長を決めました。
また、東証は時間延長にあわせて「クロージング・オークション」と呼ばれる終値を決める際の新たな仕組みも導入します。
取引終了の前の5分間は投資家からの注文は受け付けますが売買は成立させず、午後3時半に買い注文と売り注文を一斉に突き合わせて終値を決めます。
これまでは株価の終値が決まる取引終了の間際に注文が集中したり注文の取り消しがあったりして株価が大きく変動するケースもありましたが、東証はこの仕組みによって投資家がほかの注文動向を把握しやすくなり、価格決定の透明性が高まるなどとしています。
取引時間の延長や新しい仕組みの導入でさらなる市場の活性化につながるかが焦点となります。
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