ルネサスエレクトロニクスは5日、従来より機能を絞る代わりに価格を15%抑えたマイコン半導体の量産を始めたと発表した。スマートホームや掃除用ロボットなどでの採用を見込む。高機能家電の販売競争が激しくなる中、一定の性能を維持しつつ価格を抑える需要に対応する。
家電や産業機器など幅広い製品に使える「RA8E1」と、画面表示機能に対応する「RA8E2」の量産をこのほど始めた。頭脳部分のコアには英アームの規格を使った。記憶容量やセキュリティー機能がそれほど求められない製品に適しているという。機能を減らしたほか、「RA8E2」は対応する画面の大きさを絞り、価格を抑えた。
ルネサスは年間35億個以上のマイコンを出荷している。音や圧力をデジタル信号に変換するアナログ半導体とマイコンを組み合わせて販売する戦略を取っている。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。