東ソーは利益予想を引き下げたものの、配当予想は引き上げた

東ソーは5日、2025年3月期の連結純利益が前期比8%減の530億円になる見通しだと発表した。従来予想から60億円下方修正し、増益予想から一転、減益となる。中国経済の停滞による市況悪化や半導体関連の需要回復遅れによる機能商品事業での販売数量が減少する。

利益予想は引き下げたものの「資本効率の向上を意識した株主還元を実現する」として、25年3月期の年間配当を1株100円(前期は85円)と従来予想から15円増やすと発表した。

営業利益は18%増の940億円の見通しで従来予想を60億円下回る。販売数量の減少や塩化ビニール樹脂などの市況低迷などの影響を受ける。売上高は8%増の1兆900億円との従来予想を据え置いた。

同日発表した24年4〜9月期の連結決算は売上高が前年同期比9%増の5276億円、純利益が7%減の249億円だった。

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