国内で唯一、駿河湾で水揚げされるサクラエビの秋漁が解禁され、静岡市清水区の由比漁港で5日、初競りが行われた。初日の水揚げは約2トン。漁港には鮮やかなピンク色のサクラエビが入った箱が並び、仲買人たちが品定めをしていた。
当初、先月29日の初漁を予定していたが、台風21号の影響で遅れた。4日も由比漁港付近は波が高く、水揚げは大井川港(静岡県焼津市)だけで行われた。
静岡市などによると、平均価格は由比市場で1箱(約15キロ)約7万6千円と、昨秋より1万1千円下がった。
例年、春と秋に実施されるサクラエビ漁は2018年春から不漁が続き、自主規制しながら操業してきた。24年の秋漁は12月25日までの予定。
由比港漁業協同組合の大石達也専務理事(53)は「自主規制の効果は、階段を上るように良くなっている。秋は比較的小さい個体が多いため、殻が口に当たらない。刺し身で食べるのをお勧めしたい」と笑顔で話した。〔共同〕
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