配電盤大手の日東工業が5日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比46%増の52億円だった。企業のIT関連投資が活発でネットワーク部材などが好調だったほか、コスト高を受けた価格転嫁の効果も出た。企業買収に伴う負ののれんが発生したことなどに伴い、特別利益を24億円計上した。
売上高は12%増の819億円だった。4月に配線用遮断器などを手がけるテンパール工業(広島市)を買収した効果が出た。営業利益は15%減の40億円だった。4月に稼働を始めた新工場の減価償却費が重荷になった。
同日、25年3月期通期の純利益予想を、前期比15%増の100億円(従来予想は97億円)に上方修正したと発表した。テンパール工業の子会社化で計上した負ののれん発生益が期初の予想を上回った。売上高は前期比11%増の1780億円と、従来予想から20億円引き下げた。価格競争の激化の影響を見込んでいる。
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