2025年元日に東京都内の主要百貨店が全て休業することになった。そごう・西武は6日、25年元日について旗艦店である西武池袋本店(東京・豊島)や西武渋谷店(同・渋谷)など4店を休業すると発表した。そごう・西武が西武池袋などを元日休業とするのは12年以来13年ぶりとなる。
元日に休業するのは改装中の西武池袋、西武渋谷のほか、そごう広島店(広島市)、西武秋田店(秋田市)の計4店。これらの店は1月2日から営業する。元日以外の年末年始の営業時間を例年より1時間延長するなどして来店客の需要に応える。
西武渋谷はインバウンド(訪日外国人)客が多く、元日の集客状況や従業員の働き方を踏まえて休業とした。そごう・西武は近年、東京都内で元日に初売りをしていた唯一の百貨店だった。
そごう広島や西武秋田も元日に周辺の商業施設が休業することや地域特性から営業の需要が低いと判断した。
一方、そごう横浜店(横浜市)やそごう千葉店(千葉市)など残る6店は例年と同様に元日に営業して初売りを実施する。福袋も販売する。西武池袋は家電量販店の出店に伴う改装工事で店内が手狭となるため、福袋の販売も休止する。
百貨店では人材確保のため働く環境改善に乗り出しており、稼ぎ時でもある元日や1月2日をあえて休業にする動きが相次ぐ。大丸松坂屋百貨店は25年、全15店で元日と1月2日を25年ぶりに休業する方針を決めた。高島屋も15店で元日に加えて1月2日を23年ぶりに休業する。
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