角川武蔵野ミュージアム(埼玉県所沢市)を運営する角川文化振興財団は6日、ミュージアムの新館長にジャーナリストの池上彰氏が就任したと発表した。8月に亡くなった初代館長の松岡正剛氏の後任。同財団は、国際政治や時事、教育などへの池上氏の幅広い知見を生かして「他に類のない文化複合施設として前進していく」としている。

池上氏が角川武蔵野ミュージアムの館長に就任した=同ミュージアム提供

同財団は「池上氏は時事に関する深い視点、文化性に富んだリベラルアーツ的な観点を持ち、就任をお願いするに至った」とした。池上氏が松岡氏の遺志を継ぐ意欲を示したという。

ミュージアムは図書館、美術館、博物館が融合した文化複合施設で、2020年11月にグランドオープン。KADOKAWAの文化発信拠点「ところざわサクラタウン」の中にある。高さ8メートルの巨大本棚を使ったプロジェクションマッピングで知られる。

1階のギャラリーでは25年1月19日までの会期で、クロード・モネの見た景色に没入できる体感型デジタルアートを提供している。モネが訪れた場所や見た景色などを投影し、音楽と共にモネの人生を追体験できるという。

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