キッコーマンは6日、2025年3月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比9%増の615億円になる見通しだと発表した。従来予想から39億円上方修正した。12期連続で最高益となる。4〜9月期の為替レートが想定より円安になり、上振れした分を反映する。海外でしょうゆの販売も堅調に推移する。
売上高にあたる売上収益は5%増の6957億円と従来予想を107億円上回る。本業のもうけを示す事業利益は29億円上方修正し、5%増の769億円を見込む。
海外部門の事業利益は6%増となる。北米や欧州でしょうゆの販売が伸びる。通期の為替レートは1ドル=約147円と従来予想から約7円円安方向に見直した。4〜9月に為替が期初の想定よりも円安に推移したことを反映した。10月以降の為替レートは1ドル=140円とした。
国内の事業利益は1%増の見通し。中野祥三郎社長は同日の決算会見で「価格改定後に数量が減少する状況が去年の下期から回復傾向にある」と述べた。
同日発表した24年4〜9月期の連結決算は売上収益が前年同期比10%増の3555億円、純利益は21%増の347億円だった。
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