手のひらサイズの「豆ガシャ本 大学赤本」。奥は実際の「大学赤本シリーズ」=©Kyogakusha, an imprint of Sekaishisosha-Kyogakusha Co., Ltd.
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 大学別の入試過去問を収録した「赤本」のミニチュア本が10月下旬から販売されている。表紙だけでなく、中身まで精密に再現した。受験生の味方が愛らしい手のひらサイズとなった。

 玩具メーカー大手、バンダイのカプセルトイ「ガシャポン」の人気シリーズ「豆ガシャ本」の一つ。実際の書籍をミニチュア化したもので、2022年に商品化されて以降、マンガや小説、「地球の歩き方」など今回の赤本を合わせて計29種が販売されている。

 「豆ガシャ本 大学赤本」は、赤本の創刊70周年を記念し、発行する「世界思想社教学社」(京都市左京区)にバンダイが提案して実現した。大きさは縦約5センチ、横約3・8センチで、現在確認できる中で最も古い表紙デザインの「1957年版 京大入試」、青色の「1964年版 北海道大学」、今年5月からの新デザイン「2025年版 東京大学」など、旧帝大7大学の年代、デザインの異なる全7種をラインアップ。いずれも全128ページで、主に数学を中心に字体や数式、数字などの内容を忠実に再現した。

「豆ガシャ本 大学赤本」の中身。手のひらサイズだが、内容も忠実に再現した=©Kyogakusha, an imprint of Sekaishisosha-Kyogakusha Co., Ltd.
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 バンダイによると、赤本は他の書籍よりも字が小さく、字間も詰まっており、校閲作業が難しかったという。

 バンダイベンダー事業部の開発担当者は「幅広い年代の方になじみ深い赤本をリアルに再現できた。ミニチュアのサイズ感、わくわく感を味わってほしい」。世界思想社教学社は「(現存最古の赤本も)内容を復刻しており、当時の貴重な資料を見ることができる」と強調する。インテリアとして飾ったり、受験勉強の「お守り」にしたりと活用できる。

 税込み500円。全国の「ガシャポン バンダイオフィシャルショップ」などに設置されたガシャポン自販機で購入することができる。【大東祐紀】

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