テレビ東京は7日、欧米で成長する広告型の無料ストリーミング配信「FAST」事業に参入すると発表した。海外在住者向けに飲食店や職人技など日本の魅力を伝える番組を制作し、2026年度までに1万本のコンテンツを配信する。広告収入を得るほか、番組に関連した商品を購入できる電子商取引(EC)などの展開も見据える。
まず動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する。乳幼児向け番組「シナぷしゅ」の英語版などで編成する「PushBaby」、日本の飲食店を紹介する「Japan Eats」といった13チャンネルを立ち上げた。過去にテレビで放送した番組も活用し、系列局が手掛けるコンテンツも流していく。米国のFAST配信事業者とも番組配信について協議を進める計画だ。
FASTは地上波・ケーブルテレビ(CATV)、有料動画配信サービスに続く、「第3のテレビ」と呼ばれる。チャンネルごとに特定のジャンルの番組を無料で視聴できる。世界最大手のFAST事業者の視聴者は1億人を超えており、テレビ東京では新たなコンテンツビジネスとして注力する。
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