ダイセルは7日、2025年3月期の連結純利益が前期比9%減の510億円になりそうだと発表した。4%増の580億円とした従来予想から一転、減益となる。一酸化炭素プラントのトラブルによる稼働停止や、自動車メーカー各社の認証不正問題に伴うエアバッグ部材の販売減が収益の重荷となる。売上高は8%増の6000億円を見込む。従来予想は9%増の6100億円だった。
年間配当は60円(前期は50円)とし、従来予想(55円)から5円積み増した。25年3月期について一過性の損失を除けば期初計画から利益が上振れることを反映した。
同日発表した24年4~9月期の連結決算は純利益が前年同期比8%増の320億円だった。売上高が7%増の2896億円。
同時に150億円を上限する自社株買いを実施することも発表した。自己株式を除く発行済み株式の4%にあたる1200万株を買い付ける。取得期間は11月8日から25年3月31日まで。
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