カナデビア(旧日立造船)が7日発表した2024年4〜9月期の連結決算は、最終損益が11億円の赤字(前年同期は3億5000万円の黒字)だった。為替差損が生じ、持ち分法による投資損失もかさんだほか、税金費用の増加などが響いた。船舶用エンジンのデータ改ざんの影響については「調査中で、業績への影響が見込まれる場合には速やかに公表する」とした。

売上高は前年同期比16%増の2699億円、営業利益は2.8倍の31億円だった。国内や海外でごみ焼却発電施設などの環境装置の工事が進捗し、収益を支えた。前年同期にあった不採算案件の影響も一巡した。

25年3月期の業績予想は売上高が前期比6%増の5900億円と従来予想から200億円上振れする一方、純利益は5%減の180億円に据え置いた。ごみ焼却発電施設などの工事が順調に進んで想定よりも売り上げが立つと見込むが、コストを考慮し利益は保守的に見積もったとしている。

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