キリンホールディングス(HD)は7日、2024年12月期の連結純利益(国際会計基準)が前期比15%減の960億円になる見通しだと発表した。従来予想(1%増の1140億円)から180億円下方修正し、一転減益となる。持ち分法適用会社だったファンケルの株式を追加取得して連結子会社化したのに伴い、株の段階取得の差損を計上する。
売上高にあたる売上収益は8%増の2兆3000億円、本業もうけを示す事業利益は微増の2020億円で従来予想を据え置いた。
同日発表した24年1〜9月期の連結決算は、売上収益は10%増の1兆6997億円で、17年の国際会計基準移行後、同期間として最高だった。主力の酒類のほか、飲料、医薬、ヘルスサイエンスの全てのセグメントで増収となった。
事業利益は14%増の1620億円と、同期間として過去最高だった。円安で全社で約129億円の増益要因となったほか、価格の値上げやコスト削減で310億円のプラスに寄与した。純利益は6%減の792億円だった。豪ライオンの資本構成の見直しなどで法人所得税が増えた。
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