アシックス

アシックスは8日、2024年12月期の連結営業利益が前期比84%増の1000億円になる見通しだと発表した。過去最高を見込んでいた従来予想の950億円からさらに50億円上振れする。ランニングシューズなどの販売が好調で、為替の円安傾向も寄与する。

売上高は19%増の6800億円、純利益は79%増の630億円になる見通し。それぞれ従来予想を200億円、50億円上方修正した。ランニングシューズなどで戦略的に安価な入門モデルの商品を絞り込む戦略で利益率が向上する。

高級ブランド「オニツカタイガー」の販売もインバウンド(訪日外国人)向け中心に好調が続く。今期の業績予想を上方修正するのは7月に次いで2度目となる。通期の想定為替レートは1ドル=150円で据え置いた。

同日発表した24年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比61%増の649億円、売上高が17%増の5254億円だった。純利益はすでに通期予想を上回っているが、10~12月期にクリスマス商戦などで利幅が圧迫される可能性を考慮した。

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